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泌尿器科

泌尿器科はどんな病気を診ているの?

泌尿器科では副腎、腎、腎盂、尿管、膀胱、前立腺、尿道、精巣、陰茎などに発生する病気を診察しています。プライベートパーツが多い診療科であり、プライバシーの保護には十分な配慮をしております。
主な疾患には尿路結石、尿路感染症、前立腺癌、腎癌、膀胱癌、腎盂癌、前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、神経因性膀胱、性機能障害(ED)などがあります。泌尿器科に受診される患者様で最も多いのは、頻尿や尿の勢いがないなどの排尿障害です。しかし、膀胱や腎臓のがんは自覚症状が少なく、特に前立腺がんは進行癌になるまでほとんど無症状ですので注意が必要です。
当科ではこのような疾患の診断・治療と予防医療を行っています。
また、県内各基幹病院泌尿器科と良好な関係を維持しており、当院で施行出来ない手術、検査は県内各基幹病院に迅速に紹介させていただきます。当院休診日の木曜日には、県立中央病院に出向し手術援助をさせていただいており、外科的手技の技量維持にも努めております。

泌尿器科の主な疾患

血尿

[肉眼的な血尿、検診で指摘された顕微鏡的血尿]
血尿がでる原因として、膀胱がん、尿路結石、腎出血、出血性膀胱炎などが考えられます。特に、症状もなく突然現れる無症候性血尿は膀胱がんの可能性があり、慎重な検査が必要です。超音波検査、尿細胞診、レントゲン検査、必要に応じて膀胱鏡検査を行います。]
健診で顕微鏡的血尿を指摘される頻度は年齢とともに増加し男性に比べ女性に多くみられます。日本の人口から試算するとその数は500万人近くになると推測されています。血尿は腎・尿路のすべての部位から生じる可能性があるます。顕微鏡的血尿の患者で腎・尿路疾患を呈するものは2.3 % さらに尿路悪性腫瘍の割合は0.5% 程度であると報告されています。主な疾患として糸球体疾患、尿路上皮癌、腎癌、前立腺癌、尿路結石症、膀胱炎、前立腺肥大症、腎動静脈奇形、腎嚢胞などがあげられます。尿蛋白が多い場合は慢性糸球体腎炎などの精査が必要です。

前立腺肥大症

前立腺は加齢とともに大きく肥大して、尿道や膀胱を圧迫する病気なので高齢者の方に多い病気です。 悪性疾患ではありませんが、8~9割の男性が罹患するといわれている疾患です。
症状は、頻尿、切迫尿意、夜間頻尿、排尿困難や残尿感などです。排尿障害が進行すると、尿が出なくなり(尿閉)、最終的には腎不全に至る場合もあります。軽度の場合ですと薬による治療を行いますが、重症の場合は、経尿道的な手術療法が適応となります。

過活動膀胱

過活動膀胱とは、排尿障害の分野における新しい診断名です。主に自覚症状に基づいて診断されますが、頻尿(特に夜間)、尿意切迫感(排尿したくて我慢がきかない状態)、切迫性尿失禁(トイレまで間に合わない)が主な症状です。過活動膀胱の患者は、日本で約810万人にのぼると推定されています。その頻度は加齢とともに増加し、70歳以上では3割以上の方がこの病気にかかっていると考えられています。
生命的な危険はありませんが、生活の質を著しく低下させる、きわめて一般的で重要な健康問題であるといえます。
治療法としては、薬物療法と行動療法が主体になります。

尿路感染症

尿路感染症で最も多い急性膀胱炎は、大腸菌などの細菌によって起こる膀胱の炎症のことです。一般に男性より尿道の短い女性のほうが罹患しやすい疾患ですが、男性でも排尿障害をともなった方などは繰り返し罹患することがあります。
膀胱炎では排尿時痛・頻尿・血尿・混濁尿・37度前後の微熱を認めます。治療が遅れると高熱を伴う急性腎盂腎炎、急性前立腺炎、精巣上体炎などは併発し入院が必要となる場合があります。特に尿路結石や排尿障害をともなった複雑性尿路感染は注意が必要です。
他には性感染症も原因となります。

尿路結石症

尿路結石は30?60代の男性に多く、上部尿路(腎杯・腎盂・尿管)にできるものと、下部尿路(膀胱・尿道)にできるものに分けられます。近年の調査では、約95%が上部尿路結石です。 約90%以上はカルシウムを含むカルシウム結石で、X線検査で白い影として写ります。代表的な結石は、シュウ酸カルシウムで、リン酸カルシウム、またはその複合結石が大多数を占め、そのほか尿酸結石などがあります。 結石は5mm以下は自然排石の可能性が高く、全体では尿路結石の約60%は自然排石するといわれていますが、場合により手術による砕石術が必要となることがあります。

前立腺癌

前立腺癌とは、男性だけにある前立腺という臓器に発生する癌のことです。
米国ではかなり以前より前立腺癌が男性のがんの中で発生率第一位となっています。日本でも近年急激に患者数が増えており、近い将来発生率一位となことが確実視されています。前立腺癌は、高齢者の癌といわれ、患者さんの、約90%が60歳以上の人で占められています。 症状は、前立腺肥大症と同じように尿の出が悪い、トイレが近いなどの症状を認めることもありますが、早期癌の場合無症状であることも多々あります。進行癌となった場合は骨に転移しやすいため、下肢や腰の痛みや麻痺症状を訴えて、骨の転移からはじめてがんが発見されるケースも多いのです。
現在前立腺癌の早期発見、治療のためPSA検査を検診にて施行することが一般的になっています。PSA(前立腺特異抗原)は、前立腺の細胞が作り出しているタンパク質のひとつです。通常は前立腺内部に向けて分泌されていますが、癌細胞は正常の細胞に比べてこれをたくさん産生し、かつ血液中に多くが流れ出しています。PSAの値を調べることによって癌の有無を予測することが可能です。
基準値は4.0ng/ml以下とされていますが、年齢によってはさらに低い値を上限と考えます。当院では日帰り可能な経直腸的前立腺生検を施行しますが、検査後の合併症のリスクの高そうな患者様は必要に応じて各基幹病院に紹介させていただきます。

膀胱癌

日本人の男性では、膀胱がんは10番目に多いがんと言われています。人口10万人に対して25人程度の方にできます。男性が女性より3-4倍程度多いがんです。
タバコが最もよくしられてリスク因子ですが、特殊な化学薬品(ゴム、皮革、織物や色素工場で使用されるアニリン色素、ナフチラミン)やベンチジンなどの染料も膀胱がんができる原因です。
膀胱がんの症状で最も多いのは肉眼的な血尿です。膀胱がんが原因で血尿が出る時には、痛みが全くないことがよくあります。逆に、血尿が出ずにおしっこの時の痛みなどで見つかる方もいらっしゃいます。診断にはCT、超音波検査などでは確認できないことも多く、膀胱鏡による内視鏡的検査が必要です。悪性度の高い膀胱癌ほど無症状で進行していることが多く、注意が必要です。治療には経尿道的な腫瘍切除、抗がん剤の膀胱内注入、膀胱全摘術、化学療法+放射線治療併用などが行われます。当院では最先端の軟性膀胱鏡を採用しておりますので、負担の少ない検査が可能です。

腎癌

腎がんは腎に腫瘤を形成し、多くの場合には人間ドックなどの腹部超音波検査でみつかりますが、肉眼的血尿で発見されることもあります。以前は小さな腎がんでもその腎臓を含めて摘出することが多かったのですが、最近はできるだけ正常部分を残す"腎部分切除"を行うのが一般的になり、腎機能温存がはかられています。

腎盂尿管癌

膀胱癌と同じ尿路上皮癌であり、腎盂~尿管に発症した場合の病名です。腎盂・尿管の壁は薄く、膀胱癌より進行がんで見つかることが多く早期発見、治療が必要です。膀胱癌を合併していることも多く認めます。治療は腎尿管全摘術が基本となります。

精巣腫瘍

比較的若年者に発生する悪性腫瘍です。早期に発見された場合、患側の精巣を摘出するだけで完治となる場合が多いのですが、進行がんは手術、化学療法、放射線治療を組み合わせて治療する必要があります。幸い相当の進行がんであっても適切な診断と治療がなされればほとんどが救命できるようになりました。

男性更年期障害

更年期障害は女性特有の現象と考えられてきましたが、近年男性でも発症すると広く認知されはじめています。症状としては気力低下、倦怠感、筋力低下、うつ症状、骨粗鬆症などさまざまです。50歳代から発症することが多く、うつ病との鑑別が難しい症状です。血液中の男性ホルモン値を測定し、基準値以下の場合はホルモン補充療法を行うことがあります。診察を希望される方は検査の都合のため10時までに来院をお願いいたします。

保険が効かない医療行為(自費診療、保険給付外診療)

当クリニックは基本的に保険診療になりますが、自費診療を希望される方は下記をご参考ください。

ED治療

EDは正式名称を「Erectile Dysfunction」と言います。
単純に「勃起しない状態」だけを指すのではなく、「勃起までに時間がかかる」「勃起時の硬さが不十分」といった症状もEDと考えられ、治療の対象になります。
EDが起こる主な原因には、以下の3種類があります。

器質性ED:神経や血管の障害で起こる

動脈硬化があり、陰茎海綿体への血流が減るためにおこります。
背景として、高血圧・糖尿病・高脂血症・タバコなどがあります。
また、性的刺激があると、その刺激が神経を介して伝わりますが、この伝達が悪いとEDとなります。勃起に関係する神経を骨盤内の手術により切断したとか、糖尿病による末梢神経障害等があげられます。

心因性ED:精神的なストレスで起こる

調べても機能的には問題がないがうまくいかないことがあります。今日もうまくいかないのかと考えて、ストレスやプレッシャ-がかかりうまくいかないことがあります。

薬剤性ED:特定の薬の作用で起こる

中枢神経などの神経系に作用する薬や抗精神薬などを使っている場合に起こりやすくなります。
ED(勃起不全・勃起障害)は、男性としてなかなか認めたくないものだと思います。 しかし、EDの状態が続けば、自分だけではなく、パートナーに対しても不満を感じさせる結果になってしまうものです。EDは早期発見・早期治療すれば回復もスムーズな疾患です。

初回診察料(心電図込) 4,000円

他に必要な検査がある場合、追加費用が必要です。

再診料 1,000円
バイアグラ(50mg)1錠 1,500円
レビトラ(10mg)1錠 1,500円
シアリス(10mg)1錠 1,700円

1年間来院がなかった場合には改めて初回診察料を請求させていただきます。

AGA(男性脱毛症) 

男性型脱毛症とは思春期以降にはじまる脱毛症で、男性ホルモンの影響を受け進行していきます。男性ホルモンが多いと毛髪が軟らかくなったり、細くなったりして抜けやすくなります。
AGAは、皮膚内で毛髪を作り出す「毛包(もうほう)」が十分に成長しないため、髪の毛が太く長くならないうちに抜けてしまい、ゆっくりと抜け毛・薄毛が進行していきます。 AGAは進行性で何もしないでいると徐々に進んでいきます。 進行を抑えるためには早めのケアが必要です。

初回診察料 3,000円

他に必要な検査がある場合、追加費用が必要です。

再診料 1,000円
プロペシア1㎎ 30日分 8,700円
ザガーロ0.5㎎ 30日分 10,200円

1年間来院がなかった場合には改めて初回診察料を請求させていただきます。